はじめに:SEOは「勘」ではなく「観測」と「改善」で伸ばす
サイトを育てるフェーズで一番しんどいのは、「何を直せば伸びるのか」が曖昧なことです。記事数が増えるほど、改善ポイントが散らばり、優先順位がつけづらくなります。
私がこの状況を抜けるのに役立ったのが、多機能キーワード分析・競合分析ツールの ラッコキーワード でした。無料版でしばらく試し、使い勝手と情報量に手応えを感じたので、現在は ライトプラン を利用しています。料金・プラン体系も明確で、個人サイト運用の“現実的な投資”として納得しやすいのが良いところです。
この記事では、私が実際に回している「サイト全体の状況チェック」と「単体記事のブラッシュアップ」の2つのルーティンを、手順・判断基準つきでまとめます。
私も初心者からステップアップするために勉強しながらですが、初心者の方でも「自分でもできる」手法をわかりやすくお伝えできればと思います。
この記事で伝えたい結論 – 自分でもできるSEO対策をわかりやすく
全体最適:サイト全体は「どのページが流入を作っているか/どのキーワードで勝てているか」を先に把握し、更新の優先順位を決める
局所最適:単体記事は「メインの狙い(メインイシュー)」を起点に、サジェスト→関連→LSI/PAA→FAQ→同時ランクインの順で“漏れ”を潰す
LSI:Latent Semantic Indexing/関連キーワード
PAA:People Also Ask/他の人はこちらも質問最重要:ツールを使っても、最後は ユーザーに焦点を絞る。これはGoogleの「10の事実」の最優先事項、いわゆる一丁目一番地
なぜラッコキーワードなのか:無料で試せて、改善の意思決定に使える
ラッコキーワードは、キーワード調査・競合調査・コンテンツ制作支援を一気通貫でカバーする設計で、必要な情報が“1つの画面周り”で回収できます。公式でも「多機能キーワードリサーチツール」であることを明確にしており、機能アップデートも継続されています。
また、ライトプラン以上で「フィルタ・ソート」「SEO難易度」等が使える範囲が広がり、“意思決定(何を直すか)”に必要な材料が揃うのが大きいです。
全体ルーティン:サイト全体で状況チェック → 優先順位を決める
ここは「月1回」か「隔週」など、定期点検に向いています。狙いは、伸ばすべき記事(=伸びしろが大きい記事)を見つけることです。
① 一括サイト調査β:サイトを“俯瞰”して強いページを見つける
まず、サイト内の複数URLをまとめて比較できる 一括サイト調査β を使います。複数URLを並べたときに、推定流入数やキーワード数などを一覧で見られるのが便利です(βとして提供開始されたことも公式側でアナウンスされています)。
私の見方(例)
推定流入が出ているのに、記事内容が薄い → 伸びしろ大(優先度高)
流入は少ないが、テーマが重要(サイトの柱) → 構造改善(内部リンク・網羅性)
似たテーマのページが複数ある → 統合/カニバリ注意(要整理)
ここで「勝っている記事=勝ちパターン」も見つかるので、後でテンプレ化します。
② 獲得キーワード調査:流入に寄与しているページ/キーワードを把握する
次に 獲得キーワード調査 で、自サイト(または競合)が「どのキーワードで流入を取っているか」を見ます。
注意点:データは“最新ではない”可能性がある
獲得キーワード調査や同時ランクイン等は、データが「過去120日以内のどこかで取得されたもの」が混在すると明記されています。したがって、細部の数値は参考値、意思決定の材料として使うのが前提です。
必要なら、最新の月間検索数や難易度は 一括キーワード調査 を併用してアップデートします(公式でも併用が推奨されています)。
(全体ルーティンの成果物)更新バックログを作る
ここまでで、サイト改善のバックログ(やることリスト)を作れます。
バックログの分類(おすすめ)
Quick Win:既に表示されているが、網羅性不足/構造不足で取りこぼしている
Refresh:古い情報・事例・UIが陳腐化している(更新で回復する)
Expand:同一テーマで派生記事を作る(内部リンクで面を作る)
Merge:カニバリ気味の複数記事を統合する
局所ルーティン:単体記事のブラッシュアップ手順(ここが一番効く)
ここからが、普段の改善で最も回数が多いパートです。私は基本的に「1記事あたり15~30分」を目安に、手順を固定して迷いを減らしています。
STEP0:メインイシュー(軸となるキーワード)を決める
SEOで伸ばすうえで最初の難所は、「どのキーワード(=メインイシュー)を狙うべきか」です。検索量が大きいキーワードは魅力的に見える一方、当然ながら競合も強く、上位に入るハードルが高い。逆に検索量が小さいキーワードは勝ちやすくても、成果インパクトが限定的になりがちです。
そこで私は、以下のフローで“狙うべき戦場”を見極めています。
1) 検索量:まずは「市場の大きさ」を把握する
最初に月間検索数を確認し、テーマの市場感を掴みます。ここで大事なのは「数字の大小」そのものより、次の判断に使うための“目線合わせ”です。
検索量が大きい:うまく取れれば効果は大きいが、競合も強い可能性が高い
検索量が小さい:勝ちやすいが、単体では効果が小さい(ただし積み上げで効く)
この段階では、まだ結論を出しません。次の「競合」を見て難易度感を確かめます。
2) 競合:上位の顔ぶれと「強さの理由」を見る
次に、そのキーワードで実際に上位表示されているページの強さをざっくり掴みます。ここでは「勝てる/勝てない」を断定するというより、勝つために必要な条件を把握します。
上位が強い媒体(大手メディア・公式・権威サイト)が並ぶか
上位記事の網羅性(見出しの量・論点の広さ)が高いか
上位記事が一次情報(データ・事例・実務の手順)を持っているか
「比較」「おすすめ」「ランキング」など、記事形式が固定化しているか
強い競合が並んでいても、ここで諦めるのではなく、次の「意図の絞り込み」で戦場をずらせるかを検討します。
3) 意図の絞り込み:修飾語と関連トピックで「戦場」を具体化する
検索量の大きいヘッドキーワードでも、検索意図を具体化すると、上位を狙える余地が出ることがあります。私がよく使うのは、次のような“意図を限定する切り口”です。
対象者:初心者/中級者/担当者向け/業界別
状況:今すぐ/短期間/予算が少ない/人手不足
目的:手順/テンプレ/チェックリスト/失敗回避
比較軸:ツール比較/料金/メリデメ/代替案
条件:無料/ライトプラン/WordPress前提/GA4連携 など
ここで役に立つのが、サジェスト・関連キーワード・PAA(他の人はこちらも質問)・同時ランクインキーワードといった“関連トピック”です。
重要なのは、単語を増やすことではなく、「この記事は誰の、どんな困りごとを、どこまで解決するのか」を絞ること。これがメインイシューの精度を上げます。
4) 勝ち筋仮説:自分が勝てる理由を“形”にする
最後に、「このテーマで自分は何で勝つのか」を仮説として置きます。勝ち筋が曖昧なまま記事化すると、上位記事の劣化コピーになりやすく、結果として伸びにくいです。
勝ち筋の例は、以下のように“提供価値の形”に落とします。
実務の手順:画面操作つきの手順、運用ルーティンの具体化
テンプレ:チェックリスト、判断フロー、コピペできる例文
比較・整理:機能の比較表、使い分け基準、導入判断の条件
一次情報:実測データ、運用ログ、失敗談と回避策
体系化:全体→個別→検証のループ、更新バックログの作り方
この「勝ち筋仮説」が立ったキーワード(=意図まで具体化した組み合わせ)を、私のメインイシューとして採用します。
ツールはそのための補助輪であり、最後はユーザーが最短で理解・実行できる記事になっているかを基準に整えていきます。
STEP1:サジェストキーワードで“需要がある言い回し”を拾う
サジェストは「ユーザーが実際に入力しがちな言い回し」が出るので、見出しや導入の言語化に効きます。
私の見方
月間検索数/CPCの降順で並べ替え
“同じ意図だが表現が違う語” を拾う(見出し・言い換え・FAQに使う)
STEP2:関連キーワードで“周辺論点”の漏れを潰す
関連キーワードは、記事の網羅性(読者が知りたい周辺論点)を点検するのに向いています。
ここも月間検索数/CPCなどで並べ替えて、需要がある周辺論点から優先して入れます。
STEP3:LSI/PAAで“検索意図の穴”を埋める
ラッコキーワードには「潜在的な検索キーワード/質問(LSI/PAA)」があり、PAA(People Also Ask)系の質問も含めて観点を補強できます。
私の使い方
重要度が示されるなら、上位を優先
追加の仕方は2パターン
H2/H3として解説を増やす(本文で回収)
FAQブロックで質問→回答に落とす(短く回収)
「本文に入れるべきか、FAQで十分か」を分けるのがコツです。全部を長文で増やすと読みにくくなります。
STEP4:よくある質問検索βで“質問ベースのニーズ”を拾う
2026/1/25時点でβとして提供されている よくある質問検索 は、質問ニーズを最大200件規模で一覧化する趣旨で公開されています。
指標が薄くても価値がある理由
質問文は、そのまま「検索者の困りごと」なので、記事の中に入れると“刺さり”が増します。
例:
「○○は初心者でもできる?」
「○○で失敗するのはどこ?」
「○○のメリットは?」
「○○と△△の違いは?」
これらを 章立て or FAQ に取り込むだけで、記事が急に“実用”に寄ります。
STEP5:同時ランクインキーワード(検索上位分析)で“競合が回収している論点”を確認
最後に 同時ランクインキーワード(検索上位分析) を見て、「上位記事が一緒に取っているキーワード」を確認します。これは 検索意図が近いが難易度が低いキーワード を見つけやすい、という位置づけで解説されています。
ここで見つけたキーワードは、次のどれかに分類します。
記事内に入れる(不足している論点)
別記事に分離する(派生テーマとして独立)
既存の別記事へ内部リンクで渡す(面を作る)
(単体ルーティンの成果物)リライトの“型”
最後に、反映のチェックポイントをテンプレ化しておくと速く回せます。
反映チェックリスト(例)
タイトルにメインイシューが入っている
導入文で「この記事で解決できること」が箇条書きになっている
H2に主要論点、H3に補足論点(サジェスト/関連/PAAが自然に混ざっている)
FAQを3〜7個入れている(よくある質問検索・PAAを回収)
まとめで「次にやる行動(内部リンク or CTA)」が提示されている
メタディスクリプションが“検索意図に回答する文章”になっている
ただし、いちばん大事なこと:Googleが掲げる「10の事実」に立ち返る
ツールを回していると、つい「キーワードを入れたか」「網羅性が足りるか」だけに意識が寄ります。
でも、最後に効くのは ユーザーが読みやすく、理解しやすく、目的を達成できるか です。
Google自身も「10の事実」として、最初に ユーザーに焦点を絞れば、他のものは後からついてくる という趣旨を掲げています。ここに立ち返ると、SEOの迷いが減ります。
まとめ:私の運用は「全体→個別→全体」のループ
サイト全体で勝ち筋と伸びしろを見つける(一括サイト調査β/獲得キーワード調査)
単体記事を、決めた手順で漏れなく磨く(サジェスト→関連→LSI/PAA→FAQ→同時ランクイン)
そして、最後はユーザー中心に整える(Googleの10の事実)
現実・・・
ただし現実は厳しいです。
これだけ準備はしていますがまだまだ検索順位は低いです。報告できるようになれば報告していきますのでもうしばらくお待ちください。


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